作業のご紹介
作業内容
大きく分けて4つの作業科があり、利用者の障害特性に応じた作業訓練を提供しています。
マベ科
マベ・核科は、奄美大島にある奄美サウスシー&マベパール(株)様からの委託作業です。マベ貝から取れる半円の真珠をルースに加工する作業を行っています。マベ真珠の特長は半円であることと様々な形があることです。マベ真珠のサイズは10mm~30mm位で、形は半円形を中心にドロップ形、ハート形などがあります。奄美大島のマベ真珠はマベ貝の生息北限地であり、色の美しさと真珠層のキメの細やかさは、最高品質といわれています。日本では唯一マベ真珠の加工をしているパールハイムの技術なくしては、この品質のマベ真珠を作りだすことはできません。沢山の工程があり、難しい作業もありますが、みんなで助け合いながら作業を行っています。
真珠の種類もいろいろある中で一般的な真珠といえばアコヤ真珠ですが、マベ真珠の認知度もかなり高くなってきています。少し専門的になりますが、アコヤ真珠は球体状をした真円真珠、マベ真珠は球体を半分に切った状態のもの(ハーフ珠)から、ドロップ(涙型)やハートの形など種類も様々で半円真珠といわれ、どちらも核を必要とする真珠です。そのマベ真珠の核をパールハイムが作成し、奄美大島の奄美サウスシー&マベパール(株)に出荷しています。製造する核の種類も約40種類にのぼり、生産量もさることながら作業はほとんどが手作業中心であり集中力と根気強さがもとめられます。
工芸科(珠付け・チェーンパール)
工芸科は、兵庫県神戸市に本社のある株式会社TASAKI様からの作業委託を受け、イヤリング、ピアス、ペンダント、ネックレスを中心に、珠付け、仕上げ作業を行っています。チェーンパール作業は、一般的なネックレスをはじめとしてロングネックレス等のくみあげ、糊止め糊取りの作業を行います。珠付けは、高度作業である大珠の座無し作業をはじめ、一般的なサイズの真珠のイヤリングやペンダント等の作成を行っています。
クラフト科
日本で唯一の真珠加工技術を生かし、美しい光沢を放つ真珠貝の貝殻を使った商品を作っています。レインボーカラーのマベ貝、ピーコックブルーの黒蝶貝、金色が美しい白蝶貝で、キーホルダー・ストラップ、アクセサリーを作っています。また、カッティングプロッターを使ったステッカー作りや、サンドブラスターでのガラス彫刻、色々な機械を使って商品を作成しています。最近では、革製品、布で作った小物やエコバッグ、牛乳パックを再利用して作った和紙製品なども作成し、利用者のみなさんが楽しく作品作りができるよう工夫をしています。
従来、真珠を取り出した貝殻は、あまり利用される事なく廃棄されていましたが、真珠と成分が同じで美しい光沢を放つ真珠層のみを切削・研磨し、素材を生かした商品を手始めに、家紋額や文字額、サンドブラスターを使った、付加価値の高い製品へと発展していきました。
軽作業科
大阪に本社があるプロセブン株式会社様が大村市雄ヶ原町の工業団地にテクノロジーセンターを建設されたことにより、委託業務として、耐震マットの検品・袋詰め作業、ベルトストッパーテレビ用製品の箱詰め作業を行っています。